第2章 第5節『食事に関連した・・・』は受講生同士の〇〇に効果あり!

今回からようやく、実習をご紹介します。グリーンライフカレッジでは、『食事に関連した・・・』から始まります。この授業では、受講生さん同士で食事介助をして頂きます。(こまめな手指消毒、ゴーグルもしくはフェイスシールドで感染対策をしております)そのため、各自「お弁当、プリンorゼリー」の持参をお願いしています。しかし、うっかり忘れても大丈夫です。10分の小休憩にちょっとばかりダッシュして頂ければ、お値打ちなお弁当で評判『フレスコ府庁前店』が近くにございます。通学もしかり、こういった際にも非常に便利なところに当カレッジがございます(´-ω-`)

 介護に役立つ100均グッズ

午前中の3時間、まずはじめにテキストやDVD教材から大事なポイントをおさえて頂きます。食事に関連した・・・だけあり、お伝えしたいことは山ほどございますが、その思いはやまやま。午後からは『睡眠に関連した・・・』が待っております。情報過多になってはいけません。詰め込みはいけません。特に大事なところを抜粋、と言いつつ、ほぼほぼマイワールド全開で介護に役立つ100均グッズを紹介しております。(ちなみに週に5日以上は、ショップのパトロールをしております(*´ω`)介護用品って意外にも、結構お高いのです。ある意味消耗品でもあり、マッチするかどうか分からないこともあるのでは・・・。在宅生活でのちょっとした場面で役立てば幸いだと思い、その情報提供です。

 トロミ剤を試食してみよう(*‘∀‘)

授業では、常温のお茶と冷やしたコーヒー牛乳に①薄いポタージュ状②中間ヨーグルト状③濃いジャム状の3段階にとろみをつけて試食。

このトロミ剤ですが、一度溶かしたところに再度トロミ剤を入れるとダマになってしまうんですが、今回の9期生さんは皆さん初めてにもかかわらず、非常に上手でした(*´ω`)

見ていると混ぜながらも少量ずつ溶かす、この作業が丁寧‼ 以前、パティシエだったんじゃないかっと思うくらいに。

 いざ、試食・・・

試食した感想は・・・。「特にお茶が✖✖だった。」「コーヒー牛乳はまだ✖✖だった。」「果たしてこの状態で水分と呼べるのか⁈」などなど。ここで皆さんに感じてもらいたいのは味ばかりではなく、とろみをつけないと安全に水分補給ができない方に対しての配慮だったり、工夫だったり、支援の方法だったり。そこです。それが大事なんです。

 立って食事の介助はどうしてNG?

食事介助での実習では、いろいろな場面設定で行ってもらいます。介助者が①立ったまま②座って介助する。①声かけをしない②声かけをする 利用者①アイマスクをして②難視メガネ(高齢者体験で作成したプチプチのメガネ)をして。

食事をすることは楽しみやこころの満足をえられる反面、窒息や誤嚥など生命の危険リスクも高い場面がはらんでいます。単にやってはいけない行為ではなく、その理由や根拠を体感すること、また利用者さんの状況を想像できることが大切に思います。

そして、毎回『食事』の実習から受講生さん同士の距離が縮まるように感じます。食事は単に摂るだけではなく、人と人とを結びつけるコミュニケーションの場でもある。まさに、『食事』の効果かもしれませんね。

第2巻 第2章『快適な居住環境整備と介護』、図画工作⁈

こんにちは。石田です。ようやく以前、つかみつつあった「投稿する」感覚が戻ってきた?!ように感じております。この波にのらないと、次いつ来るか分からないので・・・

今回は『居住環境』がテーマ。ここでは、大きく3つに分けて授業をすすめています。

まず、快適な住まいとは?高齢者や障害のある方にとって「快適な」住まいを考える。

 Aさんが安眠するには?

このワークで出来れば8つ、配慮するポイントを挙げて頂きたいと伝えるものの「そんなにある?!」と返ってきます。あります!あります!その倍ほどあります!

皆さんが出し合う中で、だんだんと視点ができてきて(〇〇かもしれない)と仮説を立てる⇒思考の展開ができるようになる⇒そっかにつながる(=゚ω゚)ノ

 変身メガネ⁈

疾患によって加齢によって色の認識や捉え方が変わることも授業でふれています。テーマ「なぜ、紫色に染めているおばさまが多いのか」

 黄変化を感じてみる

次は「介護保険制度」からとらえた居住環境について。

 特定福祉用具販売5種目

「特定とは?」「なぜ販売なのか」を知っておくだけで種目として覚えなくても大丈夫です。初めてのカイゴの授業でたくさんの知識と情報を得る中で、何となくのイメージ 大事ですから。

最後に、この科目の一番のポイント「高齢者疑似体験」
・聞こえにくさ
・見えにくさ
・動きづらさ
・書きづらさ
・歩きづらさ  を実際に体験してみる、体験したことを発表し共有する。

その体験グッズを手作りして頂きます。
・プチプチ(気泡緩衝材)で難視メガネ
・こむぎ粘土で耳栓   などなど 
余談ですが、高齢者疑似体験グッズって買うとお値段10万円ほど・・・
なので、エコな素材でエコな教材をご自身で作って頂いております(*‘∀‘)

 文字を書いてみる

 難視メガネで文字を読んでみる

 豆つかみで手指の巧妙性はいかに?

この疑似体験から得たこと、気づいたこと、感じたことを次からの実習につなげていく
一番のねらいはここです(-ω-)/

第2巻 第2章『生活と家事』は今でしか・・・今だからの授業

こんにちは。石田です。前回はこの単元の導入部分をご紹介しただけで終わってしまいました(;^ω^)…。90時間のカリキュラム、このペース配分で大丈夫なのか?

そこは、「はい。大丈夫です(´-ω-`)」とお答えできます。他の科目から比べるとかなり授業時間にゆとりをもたせています。6時間はとっています。

理由としては2つ、
1つ目は、ここでの受講生さんは修了後すぐにヘルパーで活躍される方が殆どなんです。ヘルパーとしての必須項目をしっかりおさえて頂きたいこと。

2つ目は、次の実務者研修では(多分…)授業はなく自分でテキストを読んで課題やレポートを提出となり、授業を受けることはないかと思われます。となると、この科目、初任者研修でのこの時間が最になってしまうこと。

皆さんが介護福祉士の試験勉強をする際には、あまり重点を置かない⁈項目でもあるようです。

しかし、「知っている」だけで「やったことある」だけで点数に結びつく項目でもあるのです。

ならば、今おさえておきましょう。おさえるなら記憶に残るように。前置きが長くなってしまいました。では、ご紹介♪

 裁縫の基本的技術

授業では、玉結びから玉止め。なみ縫い、半返し縫い、本返し縫い、ボタン付けなどをして頂きます。小学校以来、裁縫をしていない方が多い中、意外にも「運針」が得意な20代前半の男性がいらしたり、得意そうな女性が「裁縫なんて、絶対に嫌‼」と言われたり。いろんな場面や一面にふれることが多々あります。うまくできることに重きはおいていません。手技と理論を知って頂きたいだけなんですと説明して、何とかやって頂くこともあります・・・

第34回の国家試験に「裁縫」に関する出題がありました。答えは、まつり縫いなのですが知っているだけで解ける問題でもあり、そういった場面での基本的な方法を知っているだけでの「勝ち」なのです。

 洗濯表示はカルタで覚える♪

 読み手と審査員、点数係に分かれてのカルタ大会

洗濯表示は消費者庁の「洗濯表示カルタ」で楽しく学べて、しかも覚えられます。他に双六もあります。詳しくは消費者庁のホームページをご参照ください。

洗濯表示はよく出題されていますし、利用者さんの洗濯をする際に役に立ちますから。

そもそも、洗濯表示を確認して洗濯することなんて余りないですよね。服を選ぶ基準に自宅で洗濯出来て、取り扱いやすいものは必須になってますよね⁈

知っているだけでも、ちょっとハナタカになれる。一目置かれる...かもしれない。

 献立を考えるワーク

このワークでは3つのことを発表して頂きます。①はメニュー②材料③なぜそのメニューにしたのか。

ワークから皆さんのそれぞれの考えや思い、こだわりから「ひととなり」まで感じられます。好きな授業の1つですね(´-ω-`)

皆さんの反応や試験の傾向もふまえながら、組み立てる授業での副産物はたくさんあります。

第2巻 第2章『生活と家事』のその前に・・・

こんにちは。石田です。次の授業作りを考えるものの、初任者研修は何しろ範囲が広く、しかも奥が深い。深めれば深めるほど、現在地が分からなくなる...(+_+) なのに、探求してしまいたくなるのです。

そんな自分を受け入れながらも流しながら、それでいて毎回何かしらよく言えば進化⁉させております。

特に大事なところはZOOM(◎_◎;)で、そのためテキストから離れることもしばしば…。

この単元に入る前に必ず「不便な生活を考える」ワークをして頂きます。

 生活の中での「不便」とは?

どの意見も「確かに‼」と思えるものばかり。「NO 〇〇 NO LIFE」といったところでしょうか。

ここで『毎日読みたい365日の広告コピー』ライツ社さんの本からある企業のキャッチコピーを紹介しています。

〜当たり前の日常の”当たり前”はどこかで誰かがつくっている〜2013年 東京電業協会(ポスター)

この日常は「いつもの」「普段の」「毎日の」「日々の」「ふつうの」にも言い換えできるのではないかと思います。「いつもの」が「ではない」時に不便に感じるのではないでしょうか。いつもが「当たり前になっている」感覚です。その時にいろいろと不便を感じ、不満になったり、不快になったり、不安になったりするのではないかと思います。皆さんの「ふつう(普通)」は、不便になって改めてふつうの生活を感じるのではないでしょうか。

高齢者や障害のある方の生活のふつうは皆さんの「普通」ではないこと。「不通」であること、その生活のあらゆる場面を支援していくということ。その不通を「ふつう」につなげる一番身近な存在が介護の仕事に就かれる、特にヘルパーさんだとお伝えしています。

かなり以前、授業の中で先生が福祉を「つうにらすあわせ」と教えてくださいました。福祉とはと言われても全くイメージができないでいた私は、「なるほどっ! 先生すごい!(^^)!分かりやすい」と人一倍、感心しておりました。シンプルで記憶に残る、それが授業作りのベースになっているように思います。考えてみたら、ポスターを作るような感覚で作っているのかもしれません。

この日は、漢字の?国語の?哲学の?何の授業?なのかと思われるかもしれませんが、知識や技術だけでなくもっと大事なことを伝えたくていろいろな分野からの引っ張ってきています。

このワークでは最後に「当たり前=当然」の対義語を考えて頂いてゴールとしています。

しかしながら、授業作りにはゴールはありません(;^ω^)…。

第2巻 第1章『介護に関する基礎的理解』は、まさにその通り⁈

ごぶさたしております。石田です。ちょうど先週に第9期生の皆さんが修了され1週間が経ちました。気が付くと桜の花があちらこちらに・・・🌸本当にいつの間に。

 広沢の池の枝垂桜

今回、開講中の様子をタイムリーな投稿ができればっと意気込んでいたものの・・・。授業と投稿を並行する以前に時間にも気持ちにも余裕がなかったなぁ。人知れず一人わちゃわちゃしておりました。前回、余裕ができたと言っていたはずなのに・・・。これは、今後の個人的な課題として...。

さて、今日ご紹介するのは第2巻第1章の『介護に関する基礎的理解』についてです。ねらいとしては、理論や法的根拠に基づく介護の基本的な考え方を習得することですが、『こころのしくみ』と『からだのしくみ』の2本立てで学んでいきます。

第6章『老化の理解』で浅田先生が♡あふれるレジュメの中で触れてくださっているので、受講生の皆さんも理解につながりやすいのではないかと思います。

 

この単元からは『もくもく(目&黙々)ワーク』に取り組んで頂いています。

 受講生さんの作品

まず、何色から塗ろうかなとか、どこから塗ろうかな、ここが〇〇なのか・・・と塗りながらも色々考えられているかと思います。単に覚えるだけでなく、取り組みながらご自分の何かにつながればとのねらいがあります。

 内臓エプロンで理解度チェック

毎回お直しが必要な状態の内臓エプロンです。各部位の重さに耐えきれずにえらいことになっておりますが、皆さんには「分かりやすい」と大変好評なんです。エプロンとしてつけると内臓の位置が感じられる、例えば腎臓が腰の辺りに位置するといったように工夫をしております。A〇azonさんで購入しようと思ったのですが、内臓の部位が足りなく・・・。で作ってみた次第です。

受講生さん一人に1部位ずつ、まずは知っている名称を貼っていくといったシンプルな流れなのですが、『あーっつ↓』『おぉっ↑』などのどよめきが起こり、楽しみながら覚えられます。時々、名称が2つあり混乱する場面もありますが( ´艸`)

こころとからだのしくみ、そのつながりを知ることで、実技や演習で「なぜ説明や同意・確認が必要なのか」「どうして声掛けをするのか」その気付きが得られるように・・

「人間の感情は、日常生活において行動の原動力になり、また行動を支配する重要な役割を果たしている」

普段は全く考えもしないことかもしれませんが、「まさにこの通り」と改めて思います。