第1章「職務の理解」はツラい授業?‼

今回から授業カリキュラムの各章にちなんでブログのような形で紹介させて頂きます。

まず、第1章の「職務の理解」です。どの初任者研修の講座も初日に予定されております。この科目は、他の章とは違う点がございます。

それは、必ずスクーリングで6時間受けないといけないといったお約束があります。
しかも、当日休むといわゆる『アウト』です。
他の日に振り替えがきかないので、次の開講日を待つしかないのです。かなり、厳しい(*_*;

何とか出来れば良いのですが、こればかりは、ルールですので…申し込みがあった際には、必ず事前にお伝えしております。
『この時期なので特に体調管理には気をつけて必ず、出席してくださいね。絶対に、絶対にお願いします。』と。

具体的にどんな内容かというと、いきなりの『介護保険』です。
サービスの種類や提供される場の特性を理解するといったものなんですが…。

老若男女問わず、まったくの0ベースの方には、ほんとに『⁈』な内容ですよね。(だからこそ、この章のDVD教材がついているのだと思いますが…。)実際、「ちゃんと見ました!」という方はいないですね。残念な事実です。

かと言ってですね、見てすぐに理解できるかと言えば、そこは個人差が大きいことで。
自分に身近な方は、すんなりだと思いますが、すんなりでない方は『?‼』でしかないでしょう、ほんとに。
私自身がすんなりでなかったので、その気持ちは大変共感できます。

施設の見学がなかなか難しい昨今、授業だけでこの章を理解するにも受講生さんだけでなく、講師であっても非常にツラいわけです。
1日繰り広げられる、逃れられない6時間…。
午後2時を過ぎた頃には、情報量が多くて消化不良になっている様子が見受けられます…。
皆さんの気持ち、そしてこの状況。分かります。それだけにツラい。

私個人のお話ですが、まったくの0ベースでとあるセミナーに参加した…あの日のあの私。今でも覚えております、はい。
あまりに圧倒されて帰り道に転倒したくらいですから。(運動不足説もありますが。)だからこそ、分かるんです。

しかしながら、この6時間。だてに長いだけではないのです。
とても大事なんです。

それに気付くのは、数年かかります。介護福祉士の試験勉強の時ですね。かなり経ってからボディブローのように効いてきます。

それぐらい大事なこの章を少しでも、ツラいものにならないよう。いろいろなアイデアを活かして工夫しております。

☝は介護保険サービスの流れをロールプレイで演習する用に手作りしてみました。(一方通行になりがちな講義スタイルに動きがないと余計にツラくなるし、眠くもなりますので。)

「利用者」「家族」「主治医」「介護支援専門員」など受講生さんに役割を持ってもらいます。
実際に、その立場で必要な書面も持ってもらい演習して頂きます。

ロール=役割を持つことで、また何をするのかを知ってもらうことで理解につながればと思っております。
中には、なりきって下さる受講生さんもいたりして和やかで楽しい場面にもなってます。
介護保険の流れは忘れていても、この日ロールプレイを思い出してもらうと少しでも、勉強・苦手意識がうすれるのでは、なんて思いながら。

いつも「初日がつらかった。」「とにかく、しんどかった。」「何話しているのか、分からない。」「見慣れないけどおんなじ漢字ばっかり出てくる。」
など受講生さんから聞くたびに…。

『つっ、次こそはっ…(~_~;)』と密かにリベンジを、いやいや工夫を凝らす訳でございます。

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