第2章 第4節『移動・移乗に関連した・・・』2日目外出支援

こんにちは、石田です。ようやく、投稿の感覚をなんとか取り戻しました。また、『どうやったっけ((+_+))』になる前に授業の内容紹介をしていきたいと思います。

前回に続き、移動・移乗の2日目。午前中には、車椅子の構造や安全な操作を学びます。
車椅子は、自走式・介助式・ティルト式のものがあり、それぞれの特徴や留意点をふまえ試乗します。

 ティルト式の車椅子

その後は、床走行式リフトの操作や試乗もおこなっています。試乗については、ここでしか出来ない体験ではないでしょうか(*´ω`)

 リフト体験  

また、立ち上がり介助の際には三角布の扱い方をレクチャーしています。知っているだけで、介護の場面だけでなく、事故や災害の際にも役に立ちます。

 三角布の当て方(ゴミ袋を活用)

午後からは、『外出支援』
向かう先は、ハートピア京都、そして地下鉄に乗り『京都御苑』です(=゚ω゚)ノ

車椅子の介助で大切なことは、段差の乗り越えや振動に対する配慮と声掛け。そして、交差点や曲がり角など車椅子が先に出る場面では、一旦止まることです。車椅子に座っている方は、目線の高さの違いから普段は気にもしたことがないことに「こわさ」や「不安」を感じることと思います。これは、実際に体験して感じて頂くことが一番ですね。

 まずは丸太町通へ

ハートピア京都では、エレベーターの乗降や階段の昇降介助、杖歩行(二動作・三動作)をします。昨日の授業では、理解して覚えていたことでも、いざ階段を目の前にすると『⁈』になってしまいます。

階段の際は、「行きはよい、よい 帰りはこわい」#とうりゃんせ

杖歩行(3動作歩行)はえ・ん・ん #つっかけ 

授業で紹介した語呂や覚え方のポイントを伝えると、皆さんスムーズ。語呂ってすごい!(^^)!

 階段昇降の介助

地下鉄丸太町駅から今出川駅まで乗車。車椅子での目線になって、知ることや初めて気づくことがたくさんあります。

障害者手帳を持たれている利用者の支援では、交通機関や公共施設の割引などが受けられます。事前の準備や行先のルート、トイレの場所の確認など。外出支援を数多くされている白澤先生ならではのお話がたくさん、まさに活きた授業ですね( ..)φメモメモ

 地下鉄丸太町駅の改札口

 乗車する際の留意点を説明

丸太町駅から今出川駅、そして京都御苑。

 ☜エレベーター内での気づき 

 京都御苑での砂利道

この日は舗装されていたのか思いのほか、車輪が埋まらずスムーズに走行…。あれっ?

 ☜休憩所には砂利道用の車椅子があります(‘ω’)

 多目的トイレ使用の説明

 視覚障害の方への介助

 車椅子での買い物支援

本来の外出支援と変わらない内容で行われます。その為に事前準備やルートの確認など、余念がありません(‘ω’)

皆さんから「ためになった」「視点が変わった」「もう一度行きたい」との感想を頂くほど、満足度の高い授業となっています。

 帰路につく頃には操作にも慣れて…

教室に戻ると皆さんが使っていた車椅子の手入れを行います。タイヤやフットサポートなどを拭き、元の位置に戻すまでが『外出支援』です。

 拭きなれないながらも、皆さん丁寧

この授業で得たことを今後、皆さんの支援に活かして頂ければ本当に何よりです(*´ω`)

第2章 第4節『移動・移乗に関連した・・・』1日目

ご無沙汰しております。石田です。4月は一度も投稿できず、気が付けば新緑まぶしい5月になっておりました…。おかげさまで、この4月でグリーンライフカレッジ開講3年目を迎え、第10期生を輩出することができました。本当に、ありがたいことです。たくさんのご縁に感謝しております。今後も講師陣、一丸となってさらに精進してまいります。よろしくお願いいたします。

さてさて(´-ω-`)

実を言いますと、この1か月近くのブランクで投稿に対する作業記憶が大幅に低下し、『あれっ。どうだったっけ』の連続でした。『今日こそはっ』と思いながらも、なかなか向き合えずにおりました。これは老いの始まり⁉いやいや、まだそれには早いっ。なんて抗いながら、何とか取り組んでいる次第でございます( ;∀;)

では、気持ちを立て直して・・・
この科目は2日わたり、実習します。まず、1日目からの内容をご紹介します。

ベッド上の移動には①水平移動(手前に移動する)②上方移動(上へ移動する)の2種類あります。実習では、この2つを組み合わせて行います。ベッドの下の方で奥で寝ている利用者さんを移動するがお題になります。☜どんなシチュエーションなんでしょう( *´艸`)

 ボディメカニクスを活かして

ベッド上での介助は、前屈みで中腰になり腰に負担の多くなります。また、利用者さん介助者の体格の差や力、身体の状況によっても、介助が難しい場面があります。そんな時に役に立つのが『スライディングシート』です。授業では、シートタイプや手袋タイプなど、いろいろなものをご紹介。状況に応じた福祉用具を活用することで、利用者・介助者両方が安全に安心して行えることを実感して頂いています。ただ、訪問先に必ずスライディングシートがあるとは限りません。そんな時は、その場にあるもの=おむつの袋を代用したり『大きなゴミ袋』を常に鞄に入れておくことをお勧めしています。

 スライディングシートいろいろ

基本、初任者研修の実習では『片麻痺の利用者』さんを想定して行います。麻痺側の患側を補うかたちで、麻痺のない健側を活用する=残存機能を活用することと、ボディメカニクスを活用、そして『声かけ』。この3つが特に重要です。声かけについては、単に伝えるだけでなく、利用者の観察や反応を確認することが大切だとお伝えしています。

午後からは車椅子の構造や立ち上がりの基本動作、そして端座位から車椅子への移乗を学びます。

  手順書で確認

科目ごとに修了評価を行っていますが、その際のポイントを手順書を記入しながら確認します。講師同士のデモや受講生の実習でのアドバイスを書き入れ、ご自分なりの「手順書」とすることもしかり、今後、皆さんが同行に付かれるときにもメモを取ることがあるかと思います。その際の予行練習になれば…とのねらいもあります(*‘∀‘)

PowerPoint スライド ショー – 9-4移乗・移動 更新★1-2

実際の現場でのベッドからの移乗、トイレへの移乗など動画を見て『実践』のイメージを持って頂いています。

 

第2章 第8節『睡眠に関連した・・・』実習初日は生理的欲求つながり‼

今回は『睡眠に関連した・・・』について。考えてみたら午前中は『食事』で、実習初日は「マズローの欲求の5段階=生理的欲求」デーになっておりました。この投稿記事を書きながら気づいた。最終日は『排泄』なので、生理的欲求に始まり生理的欲求で終わるカリキュラムだった。テキストの順番とは全く違う流れで組み立てているのですが、それにはそれなりの理由があるからなんです。まず、寝ているところを起こさないと次の動作につながらない。なので明日は、ベッド上での移動移乗。移動が出来ないと行動につながらない・・・といった風に組み立てております。受講生の皆さんには段階的に習得して頂けるように。以前の授業で、起居動作をしていなかったので起こせなかった…という事態が。

 2人介助でのシーツ交換

この授業のポイントは『シーツ交換』です。フラットシーツでベッドメイキング、受講生さんの中には「ホテルでバイトしてました」という方もたまにいらっしゃいますが、今はボックスタイプのものが主流です。しかも、在宅ではフラットシーツは殆ど、お目にかかれないのでは…。

このシーツ交換、私が病院や施設で働いていた時とは違うのです。いわゆるベッドの角の余った部分を折り込む際に作る三角=三角コーナーなんですが、「頭は三角で足元は四角」にするのが今流?(テキストもそのように書かれております)足元を四角にする理由として、視覚障害の方が角を触れるとどちらが足元か分かるように。シーツをはがす際に崩しやすいからと、直しやすいから。知らなかった!

あの頃は、シーツ交換当番やシーツ交換の日は1日しておりました。終わればホコリまみれになっておりましたが、シーツ交換好きでしたね。しわなくピシッと職人技を極めるそんな競い合いをしておりました。エアマットだと折り込まずに結んでたなぁ。何だか、なつかしい…( *´艸`)

 介護ベッドの操作と注意点

介護ベッドの操作では、高さを上げたり背側や足元側を上げたり下げたりしてもらいます。急にベッドの高さが変わったり、声かけせずに作動されたり。

ベッドに横になっている方は動かずに、介助する側はそのまま背側を上げる。その時に感じる違和感やしんどさと『背抜き』で楽になる感覚。圧がかかること、圧を抜くことを体感することが目的です。

 起居動作

ここでは体位の名称や起居動作などもおさえ、明日からの「移乗・移動」の授業につないでいきます。

第2章 第5節『食事に関連した・・・』は受講生同士の〇〇に効果あり!

今回からようやく、実習をご紹介します。グリーンライフカレッジでは、『食事に関連した・・・』から始まります。この授業では、受講生さん同士で食事介助をして頂きます。(こまめな手指消毒、ゴーグルもしくはフェイスシールドで感染対策をしております)そのため、各自「お弁当、プリンorゼリー」の持参をお願いしています。しかし、うっかり忘れても大丈夫です。10分の小休憩にちょっとばかりダッシュして頂ければ、お値打ちなお弁当で評判『フレスコ府庁前店』が近くにございます。通学もしかり、こういった際にも非常に便利なところに当カレッジがございます(´-ω-`)

 介護に役立つ100均グッズ

午前中の3時間、まずはじめにテキストやDVD教材から大事なポイントをおさえて頂きます。食事に関連した・・・だけあり、お伝えしたいことは山ほどございますが、その思いはやまやま。午後からは『睡眠に関連した・・・』が待っております。情報過多になってはいけません。詰め込みはいけません。特に大事なところを抜粋、と言いつつ、ほぼほぼマイワールド全開で介護に役立つ100均グッズを紹介しております。(ちなみに週に5日以上は、ショップのパトロールをしております(*´ω`)介護用品って意外にも、結構お高いのです。ある意味消耗品でもあり、マッチするかどうか分からないこともあるのでは・・・。在宅生活でのちょっとした場面で役立てば幸いだと思い、その情報提供です。

 トロミ剤を試食してみよう(*‘∀‘)

授業では、常温のお茶と冷やしたコーヒー牛乳に①薄いポタージュ状②中間ヨーグルト状③濃いジャム状の3段階にとろみをつけて試食。

このトロミ剤ですが、一度溶かしたところに再度トロミ剤を入れるとダマになってしまうんですが、今回の9期生さんは皆さん初めてにもかかわらず、非常に上手でした(*´ω`)

見ていると混ぜながらも少量ずつ溶かす、この作業が丁寧‼ 以前、パティシエだったんじゃないかっと思うくらいに。

 いざ、試食・・・

試食した感想は・・・。「特にお茶が✖✖だった。」「コーヒー牛乳はまだ✖✖だった。」「果たしてこの状態で水分と呼べるのか⁈」などなど。ここで皆さんに感じてもらいたいのは味ばかりではなく、とろみをつけないと安全に水分補給ができない方に対しての配慮だったり、工夫だったり、支援の方法だったり。そこです。それが大事なんです。

 立って食事の介助はどうしてNG?

食事介助での実習では、いろいろな場面設定で行ってもらいます。介助者が①立ったまま②座って介助する。①声かけをしない②声かけをする 利用者①アイマスクをして②難視メガネ(高齢者体験で作成したプチプチのメガネ)をして。

食事をすることは楽しみやこころの満足をえられる反面、窒息や誤嚥など生命の危険リスクも高い場面がはらんでいます。単にやってはいけない行為ではなく、その理由や根拠を体感すること、また利用者さんの状況を想像できることが大切に思います。

そして、毎回『食事』の実習から受講生さん同士の距離が縮まるように感じます。食事は単に摂るだけではなく、人と人とを結びつけるコミュニケーションの場でもある。まさに、『食事』の効果かもしれませんね。

第2巻 第2章『快適な居住環境整備と介護』、図画工作⁈

こんにちは。石田です。ようやく以前、つかみつつあった「投稿する」感覚が戻ってきた?!ように感じております。この波にのらないと、次いつ来るか分からないので・・・

今回は『居住環境』がテーマ。ここでは、大きく3つに分けて授業をすすめています。

まず、快適な住まいとは?高齢者や障害のある方にとって「快適な」住まいを考える。

 Aさんが安眠するには?

このワークで出来れば8つ、配慮するポイントを挙げて頂きたいと伝えるものの「そんなにある?!」と返ってきます。あります!あります!その倍ほどあります!

皆さんが出し合う中で、だんだんと視点ができてきて(〇〇かもしれない)と仮説を立てる⇒思考の展開ができるようになる⇒そっかにつながる(=゚ω゚)ノ

 変身メガネ⁈

疾患によって加齢によって色の認識や捉え方が変わることも授業でふれています。テーマ「なぜ、紫色に染めているおばさまが多いのか」

 黄変化を感じてみる

次は「介護保険制度」からとらえた居住環境について。

 特定福祉用具販売5種目

「特定とは?」「なぜ販売なのか」を知っておくだけで種目として覚えなくても大丈夫です。初めてのカイゴの授業でたくさんの知識と情報を得る中で、何となくのイメージ 大事ですから。

最後に、この科目の一番のポイント「高齢者疑似体験」
・聞こえにくさ
・見えにくさ
・動きづらさ
・書きづらさ
・歩きづらさ  を実際に体験してみる、体験したことを発表し共有する。

その体験グッズを手作りして頂きます。
・プチプチ(気泡緩衝材)で難視メガネ
・こむぎ粘土で耳栓   などなど 
余談ですが、高齢者疑似体験グッズって買うとお値段10万円ほど・・・
なので、エコな素材でエコな教材をご自身で作って頂いております(*‘∀‘)

 文字を書いてみる

 難視メガネで文字を読んでみる

 豆つかみで手指の巧妙性はいかに?

この疑似体験から得たこと、気づいたこと、感じたことを次からの実習につなげていく
一番のねらいはここです(-ω-)/